詳細職務経歴書
詳細職務経歴書
基本情報
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 名前 | 福山 和規 |
| 居住地 | 埼玉県 |
| 勤務先 | 株式会社 JS システムズ |
| 趣味 | 野球観戦 / ソロキャンプ |
主要スキル
AWS(実務経験あり)
- インフラ: VPC, S3, RDS, Aurora, EC2, Lambda, ECS, CloudWatch, Route53
- セキュリティ: IAM, KMS, Secrets Manager
- 自動化: CloudFormation, EventBridge
- データベース: ElastiCache(Redis), RDS(MySQL/PostgreSQL)
インフラ・運用(実務経験あり)
- OS: Windows Server 2016/2019, Linux (RHEL 系)
- 仮想化: VMware, Docker
- 監視: Zabbix, CloudWatch, JP1
- 自動化: Ansible, Jenkins, Shell Script
ネットワーク(実務経験あり)
- 設計: ルーティング設計, VLAN 設定, QoS 設定
- セキュリティ: アクセス制御, セキュリティポリシー設定
- 運用: 障害対応, 定期保守, パフォーマンスチューニング
個人学習で取り組んでいるもの
2025 年 3 月から、以下を目標に学習している。
- Terraform:大型移行案件での手動構築手順を減らし、再現性の高い IaC 基盤を整えることが目的。コード化によりレビューや差分管理を容易にし、次期ショット以降の環境構築を短納期・少人数で回せる体制を整備したい。
- GitHub Actions:Terraform で定義したインフラ構築からアプリケーションのビルド・テスト・デプロイまでを一連で自動化し、チーム横断で再利用できる CI/CD テンプレートとして展開したい。
アウトプット
GitHub
Zenn
ブログ(AWS + Hugo で構築)
今後の目標
短期目標(1-2 年)
- Infrastructure as Code (IaC) の実践・推進
- クラウドネイティブ技術の深掘り
中期目標(3-5 年)
- 監視・可観測性の向上
- SRE 的なアプローチでの信頼性向上とパフォーマンス最適化
長期目標(5 年以上)
- インフラと SRE のスペシャリスト
- 信頼される技術的エキスパート
詳細職務経歴
1. 保険基盤システム AWS 移行プロジェクト(現在参画中)
プロジェクト概要:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 約 1 年(現在進行中) |
| プロジェクト規模 | インフラチーム 6 名(+リーダー 1 名) |
| アプリチーム 17 名(+リーダー 3 名) |
|
| テストチーム 10 名(+リーダー 1 名) | |
| 役割 | インフラチームメンバー |
| 担当領域 | AWS 環境設計・構築、CI/CD 環境整備 |
| 期間 | 約 1 年(現在進行中) |
| プロジェクト規模 | インフラチーム 6 名(+リーダー 1 名) アプリチーム 17 名(+リーダー 3 名) テストチーム 10 名(+リーダー 1 名) |
| 役割 | インフラチームメンバー |
| 担当領域 | AWS 環境設計・構築、CI/CD 環境整備 |
技術的取り組み
-
AWS ECS/ECR 環境構築
- ECS クラスターのパラメータ設計、タスク定義作成、ヘルスチェック設定
- 保険システムの高可用性要件を満たすため、マルチ AZ 配置とヘルスチェック間隔を 30 秒に設定
- ECR リポジトリ作成、Java アプリケーションのコンテナイメージ管理設計
-
共有ファイルシステム設計
- AWS EFS の設計・構築、アプリケーションログ出力用ディレクトリ構成設計
- 複数の ECS タスク間でログファイルを共有する必要があるため、EFS を選択し、パフォーマンスモードを汎用に設定
-
CI/CD 環境整備
- Jenkins デプロイメントスクリプトの改修、コンテナプッシュからタスク定義更新までの自動化実装
- 手動での ECR プッシュ作業を自動化し、デプロイ時間を従来の 30 分から 10 分に短縮
成果物・改善施策
-
インフラ構築ドキュメント
- IaaS 基盤チーム向け構築申請書、客先提出用構築手順書・パラメータシート
- 他チームメンバーでも同様の構築が可能となるよう、手順を詳細化・標準化
-
ソースコード管理プロセス
- GitHub 上での構築スクリプト・設定ファイル管理、プルリクエストによる変更管理プロセス確立
- コードレビュー必須化により、設定ミスによる障害を未然防止
定量的成果
- プロジェクトで 4 つのショットに分けられたもので、2 ショット分の全環境 AWS 環境構築完了
- 構築プロセス標準化により、チーム全体の作業効率が約 40%向上
- CI/CD 自動化により、デプロイ作業時間を 67%短縮(30 分 →10 分)
- ドキュメント整備により、新規参画メンバーの立ち上がり期間を 2 週間から 1 週間に短縮
技術的成長
- クラウドネイティブ設計思想の習得
- ECS/ECR を活用したコンテナ管理の実践的スキル
- Jenkins + AWS サービスを組み合わせた CI/CD パイプライン構築経験
2. AWS 業務基盤 新規・追加構築、保守
プロジェクト概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 約 1 年 |
| プロジェクト規模 | 12 名のスクラムチーム(+スクラムマスター 1 名) 他 4 チームと連携(全体約 60 名) |
| 役割 | インフラエンジニア |
| 担当領域 | 新規システム構築・既存システム追加構築・廃止システムリソース削除 |
技術的取り組み
-
AWS インフラ構築・運用
- 社内自動構築ツールを使用した新規 AWS 環境構築(EC2、RDS、VPC 等)
- 銀行の高可用性要件を満たすため、Aurora(PostgreSQL/MySQL)を選択し、マルチ AZ 構成を標準化
-
自動化・運用効率化
- EC2 + Ansible によるアプリケーションサーバー構築・設定変更の自動化
- 手動設定作業を自動化することで、設定ミスを防止し作業時間を短縮
-
セキュリティ設計
- AWS IAM によるユーザー・ロール・ポリシー管理、最小権限の原則に基づくアクセス制御設計
- 銀行のセキュリティ要件に対応するため、職務分離の原則を適用し、必要最小限の権限付与を徹底
改善施策・成果
-
ナレッジベース構築・運用
- 特殊対応事例の issue 管理システム構築、週次 AWS 定例での全 5 チーム(約 60 名)への展開
- RHEL9 対応における Ansible 実行エラー解決
-
課題発見から解決まで
- EC2(RHEL9)に対して Ansible 実行時、大量のエラーが発生
- RHEL8 で適用していた設定項目が RHEL9 では不要・非対応となったことを特定
- OS バージョン別の設定差分を詳細分析し、実行前のコメントアウト対応を標準化
-
プロセス標準化
- 本番作業申請の判断フローシート、作業種別ごとの再鑑ポイントマニュアル
- チーム内の認識統一を図り、申請可否の判断時間を短縮
-
品質管理体制構築
- 作業種別ごとのチェックシート導入、抜け漏れ防止の仕組み構築
- 過去の作業ミス事例を分析し、予防策をチェックリスト化
定量的成果
- 新規システム構築、既存システム追加構築、廃止システムリソース削除の完了
- インフラ安定性向上:Aurora 導入により可用性 99.9%を達成
- 作業効率向上:標準化により作業時間を平均 30%短縮
- 品質向上:チェックシートにより作業ミスを 80%削減
- ナレッジ共有効果:週次定例での情報展開により、類似課題の解決時間を 50%短縮
- 新人育成効率化:マニュアルにより新人の立ち上がり期間を 2 週間短縮
- セキュリティ強化:IAM 権限見直しにより不要なアクセス権限を 70%削減
- 他チームへの波及効果:RHEL9 対応の知見共有により、全体で約 40 時間の作業時間削減を実現
技術的成長
- AWS 実務経験ゼロからのスタートだったが、計画的学習により急速にスキルを習得
- AWS サービス全般(EC2、RDS、VPC、IAM、S3、Load Balancer、CloudFormation)の実践的運用
- Ansible を活用した構成管理とデプロイメント自動化
- 銀行業務に適した高品質・高セキュリティなインフラ運用手法
3. Windows Server 更改業務
プロジェクト概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 約 2 年 |
| プロジェクト規模 | インフラチーム 5 名(+リーダー 1 名) ミドルウェアチーム 25 名(+リーダー 1 名) |
| 役割 | インフラチームメンバー |
| 担当領域 | Windows Server 環境構築・DB2 移行・JP1 運用管理システム導入 |
技術的取り組み
-
Windows Server 2019 環境構築
- 約 20 台のサーバーに対する OS インストール・初期設定、Active Directory 統合
- 高可用性要件を満たすため、Windows Failover Clustering を採用し、2 ノードクラスタ構成を標準化
- グループポリシー設定、共有ストレージ設定、フェイルオーバーテスト実施
-
IBM DB2 移行・構築
- DB2 のインストール・初期構築、AIX からのパラメータ移行・最適化調整
- AIX 環境の DB2 パラメータを分析し、Windows 環境に適合するよう調整・最適化
- クラスタ環境での DB2 構築により、システム停止リスクを最小化
-
JP1 運用管理システム導入
- JP1/Base、JP1/IM 導入・設定、監視ジョブ設定、アラート通知設定
- 運用自動化スクリプト作成により、手動監視作業を大幅削減
- 従来の手動監視から自動監視への移行により、運用負荷を軽減
改善施策・成果
-
情報収集体制の構築
- チーム内での技術課題・懸念点の定期的な吸い上げ体制確立
- ベンダーサポートへの体系的な問い合わせプロセスを構築
- 得られた回答の文書化・チーム内共有による知見蓄積システムを整備
-
設計資産の標準化
- AIX 基本・詳細設計書の分析と Windows 環境への適合性評価
- パラメータシートのプラットフォーム間差分を詳細に整理・文書化
- Windows 用設計書テンプレートの作成・標準化により、後続作業の効率化を実現
-
移行リスク管理
- 各システムの移行前に検証環境での十分な動作確認を実施
- フェイルオーバーテストを含む包括的なテストにより、本番環境での安定稼働を担保
定量的成果
- 全 20 システムの AIX から Windows 環境への移行完了
- レガシーシステムのモダナイゼーション達成
- 予定通りのプロジェクト完了
- システム可用性向上:クラスタ構成により可用性 99.5%を達成(従来比 15%向上)
- 運用効率化:JP1 により手動監視作業を 80%削減
- 移行品質向上:検証プロセスにより全 20 システムの移行を予定通り完了、ダウンタイムを計画値以内に抑制
- 設計書整備:標準化により、AIX 設計書から Windows 設計書への変換作業を 100%完了
- 問題解決効率向上:サポート問い合わせ体制により、技術課題の平均解決時間を 3 日短縮
技術的成長
- マルチプラットフォーム対応力:UNIX 系と Windows 系の技術的差分を理解し、適切な移行戦略を立案・実行
- システム統合技術:異なるプラットフォーム間でのデータベース移行、運用管理システム統合
- 高可用性設計:Windows Failover Clustering を活用したシステム可用性向上
- 制約下での情報収集:限られた情報源の中で、確実な技術情報を収集・活用する手法を確立
- リスク管理:不確実性の高い移行プロジェクトにおいて、段階的検証によるリスク最小化を実現
4. データセンター 運用・保守業務
プロジェクト概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 約 2 年 |
| プロジェクト規模 | 10 名の輪番体制チーム |
| 役割 | 当初はチームメンバー、最終的にチームリーダーとして業務を統括 |
| 担当領域 | 最大手キャリアから委託された回線保守・障害対応と、顧客独自システムの運用保守を並行実施 |
技術的取り組み
-
ネットワーク監視・運用管理
- 約 500 台の通信機器・サーバーの 24 時間監視、ルーター・スイッチの一次交換・設定確認
- キャリアグレードの可用性要件を満たすため、予防保守と迅速な障害対応を重視
- ノード監視システムの運用、キャリア回線の品質監視・障害切り分け
-
障害対応・エスカレーション管理
- ネットワーク・サーバー障害の一次切り分け、保守ベンダーへの適切なエスカレーション
- 迅速かつ正確な初期対応により、障害影響範囲の最小化を実現
- 顧客からの障害報告受付・初期対応における確実性の担保
-
顧客対応・レポーティング
- 技術的な問い合わせ対応、運用状況・障害統計のレポート作成
- 顧客満足度向上のため、迅速かつ正確な情報提供を重視
リーダーとしてのマネジメント実績
-
業務標準化の推進
- 客先と直接協議し、実運用に即したマニュアルへの全面改訂を主導
- マニュアル見直し:現場の実態と乖離していた既存マニュアルを、実運用ベースで再構築
- 手順書の体系化:障害種別ごとの対応フローを明文化・標準化し、判断迷いを排除
- チェックリスト導入:作業漏れ防止のための確認項目整備により、品質の均一化を実現
-
責任分界点の最適化
- 客先との協議により、業務負荷の適正化と責任範囲の明確化を実現
- 案件別責任範囲調整:過度な業務負荷を客先と協議して適正レベルに調整
- エスカレーション基準明確化:判断に迷わない明確な基準設定により、対応時間を短縮
- チーム内役割分担見直し:個人の強みを活かした効率的な業務配分により、生産性を向上
-
チームマネジメント強化
- 高離職率環境での持続可能な運用体制構築を実現
- ナレッジ共有体制:定期的な事例共有会の開催により、チーム全体のスキル底上げを実現
- 新人育成プログラム:段階的なスキル習得カリキュラム策定により、独り立ち期間を短縮
- 負荷分散の仕組み化:属人化防止のためのローテーション制度導入により、安定運用を実現
定量的成果
- 24 時間 365 日のデータセンター安定運用の継続
- キャリアグレードの高可用性要求への確実な対応
- 約 500 台の機器に対する継続的な監視・保守の実現
- 障害対応時間短縮:標準化により平均対応時間を 40%短縮(60 分 →36 分)
- エスカレーション精度向上:基準明確化により無駄なエスカレーションを 70%削減
- チーム生産性向上:属人化解消により、新人の独り立ち期間を 3 週間短縮
- 顧客満足度向上:問い合わせ対応標準化により、顧客満足度 95%以上を維持
- 運用品質安定化:マネジメントによりサービス可用性 99.9%以上を継続達成
リーダーシップとマネジメント経験
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組織課題解決力
- 持続可能な運用体制構築:高離職率環境において、属人化を排除した安定運用体制を構築
- ステークホルダー管理:客先との交渉を通じた業務改善により、組織レベルでの根本的課題解決を実現
- 品質とコストの両立:標準化による効率化と、キャリアグレード品質の維持を同時に達成
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チームマネジメントスキル
- 人材育成:新人育成プログラムの策定により、短期間での戦力化を実現
- 負荷分散管理:個人の強みを活かした業務配分により、チーム全体の生産性を最大化
- 継続的改善:定期的な振り返りと改善により、運用品質の継続的向上を実現
-
技術リーダーとしての成長
- 技術と管理の両立:現場での技術業務を継続しながら、チーム全体のマネジメントを効果的に実施
- プロセス改善力:現場の課題を分析し、標準化とプロセス改善により根本的解決を実現
- 組織影響力:個人の技術力向上とチーム全体の生産性向上を両立し、組織全体への価値提供を達成